『昨日は忘れた。明日は知らない。(またの名を『柏餅』)』〔2〕(再録)


片田舎の木造アパートで一人暮らしの井上麻里子(仮名、30歳・男・独身)は10日ぶりの休日を迎えた。



久しぶりの休日だが何もすることが思いつかない井上はとりあえず隣町の大型ショッピングセンターにウィンドウショッピングに行くことにした。
何もすることがなく金もない時によくやる井上の行動である。


そして隣町のショッピングセンターに着いて2時間ほどウインドウショッピングを堪能した井上は広場で休憩を取ろうとした時、井上は異様なオブジェを発見した。


よく見たらそれは真実の口(のレプリカ)だった。
何気なく井上は真実の口の中に手を入れた。


そこには……


柏餅が……


おもむろに真実の口の中にあった柏餅をつかみ取り、すかさず頬張る井上。


「モグ……モグモグモグ……
 ヾ(@⌒¬⌒@)ノ ウマヒィ 」