擬験

先日amazonで注文していたサイケアウツ・ゴーストの新譜「SIMSTIM[擬験]」が昨日の夜届いて早速通して聴いてみたんですけど、小一時間ほど恐ろしく打ちのめされました。他のすべての音楽が軟弱に思えるほどの強度の強さを最初から最後まで維持しているこのアルバムを、全国に5万といるアーティストまがいに聴かせて平伏させてやりたい。ダブ・ステップ、ジャングル/ドラムンベース4つ打ちとバラエティ豊富な曲群の中、一切無駄のないビート・プログラミングとズブリズブリと身体を浸食していくような重々しいベースは一貫して存在する。世の中にはただうるさいだけの音楽、ただ速いだけの音楽、実験精神に富んだ奇妙奇天烈な音楽は数多く存在するが、己のセオリーを確信し、それを守り続け、ここまで完成度の高い(なおかつ快楽性の高い)トラックを作り続ける人間がどれだけいるだろうか。ここまで完成度が高いと私にとっては(良い意味で)ポップにすら思えてくる。


シム・スティム

シム・スティム


そんなわけで昨日は「SIMSTIM」を2〜3回ほど聴いて、「速い音楽がもっと聴きたくなってきたなぁ」と思い、速い音楽専門のレコードショップGUHROOVYのサイトでハードコアとかハッピーハードコアとかドラムンベースとかBPM160以上の曲ばっかり2時間ぐらい試聴してたら耳が痛うなってきました。やっぱり吾輩にとって速い音楽は中毒性が高いわ。




さて、今日はマニアックラブ最終日なので、これからマニアックラブに行って朝の10時まで激踊りです。腹減りそうだ。