electraglide2005 at 幕張メッセ 2005/11/25


結局、エレグラのサイトの「food」のページが拝めないままイベントが終わってしまったなぁ…(まあ、どうでもいい話だが)


そんなわけで金曜日は幕張メッセで行われたelectraglide2005に行ってきました。WIREは毎年行ってるけどelectraglideは前から興味はありましたが今回初めて行きました。
全体のメンツから見て、WIREは12時間純テクノ三昧で毎年半分はメンツもほぼ固まっている(しかもドイツ寄り)っていう感じですけど、electraglideはコアにエレクトロニックっていうのはありますけど、ちょっとでもエレクトロニックなゾーンに足が入ってれば何でも出しちゃえっていうのはありますね(あと、メンツがUK寄り)。そんなこんなで良い具合に住み分けが出来てると思いますけど。


それで金曜日は21時40分ぐらいに会場に入ったんですけど、既にケン・イシイのDJプレイが始まっていたのでプチ踊りしましたよ。ケン・イシイのDJってもう飽きるほど聴いてるんで特筆すべきものは特にないですけど、どのイベントに出てもそれなりに盛り上げさせることが出来るってのはやっぱりすごいです。テクノDJの中では分かりやすくてミーハーな感じで別に凄いテクニックを持ってるわけでもないんですけど、その分かりやすさがまた良かったりするんですけどね。


続いて、私の今回の目当てのアーティストの一つAutechreのライブが始まりまして、そこからはもう痙攣の運動!痙攣の運動!痙攣の運動!でしたわ。正直、私はオウテカはCD一枚も持ってなくてWARPのコンピで聴いたり試聴機で聴いたりネットで聴いたりぐらいしかの予備知識しか無かったんですけど、あの踊らせようとしているのか踊らせまいとしているのか分からない不整脈みたいなつんのめったビートを淡々と流し、そして徐々に(時に大胆に)変化させていく様はもうオウテカにしか出来ないと思わされましたわ。照明も青いライトをぼーっと照らしているだけの地味なステージングで、凝った映像を流すアクトが多かったこのイベントの中では一番異様でした(が、それが素晴らしい)。もうCD買いに行くしかないですわ。


Autechreのライブが終わったのでもう一つの私の今回の目当てのアーティスト、Coldcutのライブを観にRoom2に移動しました。DVDJを使ってたのかVJソフトを使ってのかは分からないですけど、音と映像のマッチングが素晴らしかったです。うちの大好きな曲「TIMBER」もエディットしまくりで流してて満足でしたわ。あと、マツケンサンバネタはめっちゃ笑わせてもらいました。特別ゲストのDJ KENTAROUの生スクラッチも初めて観させてもらったし、えらく豪勢なライブでしたね。もう、AutechreとColdcutのライブだけで8500円の価値はあったと思います、うちの中では。


引き続きRoom2でChris Cunninghamのライブだったんですけど、これはライブっていうよりはカニンガムの映像作品発表会みたいな感じでしたね。でも、それはそれで、でかいところででかいスクリーンででかい音でカニンガム作品が堪能できたので良かったですけど。最初「Monkey Drummer」が流れた時は「おおー!」って思いましたわ。


http://download.ifilm.com/qt/portal/2480504_200.mov
↑ここに行くと「Monkey Drummer」が観れます。


「Monkey Drummer」の後は全裸の男女が殴り合う奴(「flex」)とか「Rubber Johnny」、Aphex TwinのPV「Windowlicker」「Come to Daddy」とか(「flex」は普通だったら引くだろうなぁ、特に女性は)。自分のPV作品の間にスターウォーズネタやってて面白かったです。ライトセーバーのぶつかり合う時の音がマッチングしてて。それと、ナチスの映像にハードテクノをかぶせるっていうのやってたけど(後にvitalicの曲だということが判明)、アレは日本じゃないとやるの難しいだろうなと思いました。ある意味カニンガムってパンクですね。


AutechreとColdcutとChris Cunninghamでもうお腹がいっぱいになったので後はもうダラダラしてましたけど、Adrian SherwoodUnderworldを行ったり来たり。Adrian Sherwoodはダブをとラガジャングルを交互にかけるプレイでChampion Bass(というラガジャングルのクラブイベント)に来てるような錯覚に陥りました。ラガジャングル大好きな自分としては最高でしたね。これは野外で芝生の上で聴いてみたいですわ。メタモルフォーゼとかで呼んでくれないかな。リキッドルームで7hoursでもいいけど。
Underworldのライブはまあやっぱり大御所って感じでしたね。3時間もやってるのにール・ハイドがずっとはしゃいでいるのにはプロ魂を感じさせられました。ウチはUnderworldのライブのDVD持ってて、今回もまあDVDと同じような感じだったんで特に書くことはないですが。


それからはCarl Coxとテイ・トーワを行ったり来たりしてたんですけども、この時間帯はもう疲れてたんであんまり記憶にないですねぇ。Carl Coxのプレイは過去に2回聴いてましたけど、今回はそれに比べて遅めのBPMでプレイしてました。ラストだから客が疲れているのを考えて緩い感じにしているのかと思いましたけど、うちとしてはもう寝た子を起こす勢いでガツンガツンやってほしかったですね。でも、ミックスのうまさはやっぱり健在でした。テイ・トーワはどうでもいいや。


そんなこんなで約9時間堪能してきたエレグラですけど、私としてはオウテカが一番でした。一番激踊りしたのもオウテカだったし。2番目はコールド・カットで3番目がクリス・カニンガムというところですかね。