8月24日(水) 入院3日目 術後1日目

定期的に足を空気圧で圧迫するマッサージ機のせいでよく眠れぬまま術後1日目の朝を集中治療室で迎える。
起きてから足につけたマッサージ機をはずされ尿道カテーテルを抜かれ幾分不自由な感覚は軽減したが、まだ横っ腹にはドレーンがついたままで鬱陶しい。痰を出やすくするため吸入器で霧状になった吸入薬を吸入。


その後、手術着とT字帯を脱いで寝間着に着替え、「それでは歩いて病室まで戻りましょうか。」と言われ、「うえー……歩くのかよ……しんどいなぁ……」と思いながらベッドから降りると看護師さんから胆石の入った容器を渡され、「これ持っていってくださいね。これはかなりキてますよ。」と言われ、「ええ、かなりキてますね。」と答え昨日までいた病室のベッドに戻った。ボケた爺さんは今日も同じ質問を奥さんにしていた。


ベッドに寝て「ああ……ついに俺の石袋もなくなったなぁ……」と感慨に耽っていたら、横っ腹にビリビリするような痛みが走りたまらなかったのでナースコールのボタンを押す。主治医の先生もやってきてドレーンのところが痛くなってるみたいとのことで痛み止めの点滴を入れられる。
痛みも治まってきてボーッとしていると看護師さんがやってきてレントゲンを撮りますとのことなので、車椅子に乗って2階のレントゲン室まで運ばされる。


この日から食事は出来ないが水やお茶が飲めることになったので、点滴台を連れながら歩いて給湯室に行ってタリーズコーヒーのタンブラーにお茶を入れる。お腹に力が入らないので腰を低めにしながら前屈みで歩いてると、「ああ……これは本格的に病人だ……」と思えてきた。


午後になってボーッとしていると友人の千秋楽殿が見舞いにやってきた。容器に入った胆石を見せながら話す。
お見舞い品としてゲームボーイアドバンスの「まわるメイドインワリオ」をもらった。


まわるメイドインワリオ

まわるメイドインワリオ


早速やってみたらこれが結構面白くて、難しいことを考えなくても遊べるので術後にはちょうど良かったです。適当に選んできたんだろうけど、これを選んできた千秋楽殿には感謝したい。それから何故か千秋楽殿がバッグからおもむろにスターウォーズのライトセーバーを出したので、ベッドを叩いて音を鳴らして遊ぶ。


隣のボケた爺さんがうるさいのでナースステーション前のソファーに移動して千秋楽殿と話していると、友人のがばちゃんが見舞いにやってきたので3人で話す。がばちゃんからもお見舞い品をもらって、それはどんぐり君のイラストが入ったキャンディとTシャツだった。特にTシャツは前から作りたいなと思っていたのでわざわざ作っていただいたがばちゃんには感謝したい。復帰後初クラブで着ていこう。


ベッドに戻って、またまわるワリオとライトセーバーで遊びながら話して夕方頃にお別れ。
そしてまたベッドでボーッとしていると職場のKさんが見舞いにやってきた。まさか来るとは思わなかったので少々驚いたが感謝。手術の話をしながら胆石を見せるとやっぱり驚いていた。来週には職場に戻りますよとか話しながら1時間ほどでKさんは病室を後にした。お見舞金も戴いた。


いろいろもらえるし、入院も悪くないなぁと思った術後一日目だった。