8月23日(火) 入院2日目 手術日当日

結局、4時間ぐらいしか眠れず朝6時に起床。絶飲食のため朝食はなし。
トルネコクロスワードパズルをやって過ごしてると、看護師さんがやってきてへその掃除をされる。
へそのところにマーガリンっぽい変な物体を入れてテープで押さえて10分ぐらいたったあと、テープを剥がしてドロドロになった物体を拭き取り綿棒みたいなものでぐりぐりされる。
その後、剃毛用の電気シェーバーを渡され、風呂場で自分で剃ってくださいとの事なので、風呂場で身体を洗った後胸毛(元々あんまりない)から下っ腹まで剃る(陰毛までは剃ってない)。


風呂から上がってベッドに戻りドライヤーで髪を乾かしていると母と兄がやってくる。ベッドのあたりだと隣の爺さんがうるさいので、ナースステーションの前のソファーで話す。
11時頃、手術着に着替え数日間付き合うことになる点滴の針を腕に刺され血栓症予防のためのストッキングを履いて、またナースステーションの前のソファーで話していると主治医の先生がやってきてナースステーションに移動し、手術について自分と母と兄とで説明を受ける。


そして、13時20分頃履いてたズボンとパンツを脱いでトイレを済ました後、看護師さんにメディカルキャップを被され手術着の上にローブみたいなものをかけられると、もうこれ以上ない大病人になったような気分に仕上がったところで7階の手術室に移動。


手術室の前で母と兄に「んじゃー、行ってくる。」と言って、手術室の扉を開けたらラテン系の音楽が流れて「ああ……生きるか死ぬかっていう時にやけに陽気だなぁ……」と思いつつ手術台によっこらしょと昇り仰向けに寝る。両手にいろんな端子をつなぎ酸素マスクをつけられ、「初めての手術だからやっぱり緊張しますか?」と聞かれマスクをつけられてるので喋れずうなずく。「じゃあ、点滴に麻酔を入れますよ。」と言われて数秒後、目の前がぼやけて一瞬のうちにブラックアウト。


そして次の瞬間、集中治療室で目を覚ます。酸素マスク、心電図、点滴、ドレーン、尿道カテーテル、血栓症予防のためのマッサージ器等が身体中につけられている。目を覚まして数秒後気持ちが悪くなり右手でベッドをバンバン叩いて看護師さんが気づくと酸素マスクをはずされたので「気持ち悪いー!あと、おしっこー!」と叫ぶ(実際には叫んでいない)と枕元の横に容器が置かれそこに痰を吐き(手術中、気管にチューブを入れて人工呼吸をするため痰が増える)、尿道カテーテルが膀胱まで入れられ排尿させられた。


落ち着いてきたところで母に手術が1時間の予定だったところ予想外に炎症がひどく2時間半ほどかかったと話される。ベッドの横の机には取られた胆石が置いてあった(8月27日の日刊どんぐりを参照)。時計を見てみたら17時だった。


それから30分ほどして母と兄は病院を後にし、自分は集中治療室で一泊した。
身体中に管が繋がれ、寝返りをうつにも看護師さんに手伝ってもらわないと出来ない。今までの人生の中で最も不自由な就寝だった。