「Musical Baton」とかいう奴
約1週間前ぐらいに知り合いのブログや日記で「Musical Baton」というものをちらほらと見かけるようになり、「何だ、このねずみ講みたいなものは?」と訝しんでおり、見かけた当時はこんなものがうちのところに来ないことをただひたすら願っていたわけでありますが、数日間は自分のところに回ってこないことに安心感を覚えて平穏な日々を過ごしておりました。
しかし、やがてその「Musical Baton」が多くの知人に出回ってきていることに気づき、一向に私のところに回ってくる気配がないのを感じ取った時、その安心感は「私はこの世の誰とも繋がっていないのではないか……」という強迫観念へと変化し、暗雲とした孤独感に襲われた私は玄関のドアノブに縄を巻いて首を吊って死のうと何度も何度も考えました。
晴れることのない鬱の闇の中、何の気もなしに友人のありた君のホームページを眺めていたら、彼のところにも「Musical Baton」が回ってきていました。恐る恐る読み進めた先には「とんかぷ」の文字がありました。私は私の存在意義を確認し、玄関のドアノブに巻いてあった縄を捨てました。
そんなわけで、前振りはもちろん嘘なんですけども……死なねぇよ!そんなんで死ぬかっつーの!ドアノブに縄なんか巻かねぇよ!
しかし、ここ数日「Musical Baton」という現象を見てていろいろと考えさせられるものがありました。これって心理学的にも社会学的にもマーケティング論的にも結構面白い題材になると思うんですが(あと、マルチ(まがい)商法やカルト宗教にとっての良いお手本にも)。
これって形は違えども不幸の手紙やチェーンメール等と同系統のものなんですけど、それらと違うことは目に見えるということなんですよね。
不幸の手紙やチェーンメールは送った相手が別の誰かに実際に送ったかどうかは確認出来ないんですが、「Musical Baton」の場合は伝播していく様が目に見えて分かるわけです(しかも、やろうと思えば自分に送ってきた人に送ってきた人、さらにその人へ送ってきた人というように源流を遡ることも出来る)。
また、ブログやホームページ上でバトンを渡す相手の名前が晒されるので、晒された側としてはバトンを受け取ることを安易に拒否出来ない状態になります。たとえ「無視してもいい」等と書かれてあっても自分の名前が書かれてある以上、全然関係ない他人ならまだしもある程度のつながりがある人間としては付き合いに支障があってはならないと考えるものです(まあ、そんなことを全然考えないでバトンを受け取る人も多くいると思いますが、多少なりともそれを考える人はいます)。それ故に「Musical Baton」という伝播システムは働き続けます。
あと、題材が音楽という一般的なものなので伝播しやすいというのもあります。自分が好きな音楽を発表したいという欲求は誰しも少なからずあるだろうし、友人知人の音楽の趣味をこれを機会に知ってみたいという欲求もあるでしょうから。これが今時「この手紙を○○人に出してください。出さないと不幸になります。」とかだったら広まるわけがありません。
しかし、不幸の手紙であろうが音楽であろうが人に行為を押し付けていることには変わりはないわけであり、好意的に受けとめる人ばかりだとは思わない方がいい。単純に「うざい」と思う人もいるだろうし、前振りで書いたように「孤独感に襲われる」この状況自体が迷惑だと思う人もいるだろう。誰だよ、こんな厄介なものを作り出したのは。
(うわ、また敵を作るようなこと書いちゃったな……そして、また孤独感に襲われる……)
能書きはこのへんにしとくして……
ありた君からバトンももらったことだし、はりきって答えちゃうぞっと☆
【1】Total volume of music files on my computer
(コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
iTunesに入ってるのが20.91GB(1561曲、10日間ぶっ続けで聴けるぐらい)。
あと、作曲用の音素材とかCD焼き用のAIFFファイルとかも含めると多分30〜40GBぐらいあるかと。
iPod shuffleを買ってからは持ってるCDをどんどんiTunesにぶち込むようになりました。
【2】Song playing right now (今聞いている曲)
- 猛毒 "福留デストロイ"
そんなわけで、猛毒のアルバム『松ぼっくり』の1曲目『福留デストロイ』です。
やっぱり猛毒最高ッスよ!
福留デストロォォォイ!!
塩○○夫と心中しろ!!
同アルバムの6曲目『サイババ』も最高です。
牛乳ーッ!!
【3】The last CD I bought (最後に買った CD)
- SINGER SONGER "初花凛々"
- アーティスト: SINGER SONGER,Cocco
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2005/05/25
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- Kid 606 "Who Still Kill Sound?"
- アーティスト: Kid606
- 出版社/メーカー: Tigerbeat6
- 発売日: 2004/06/22
- メディア: CD
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詳しくは6月16日の日刊どんぐり『そう言うお前が差別主義者DA!』を参照。
【4】Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
(よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)
5曲って難しいよなぁ。
まあ、今頭の中でぱっと思いついたものでも……
(飽くまで今の時点での5曲なので明日はまた変わるかもしれません)
Selected Ambient Works 1985-92
- アーティスト: Aphex Twin
- 出版社/メーカー: Play It Again Sam
- 発売日: 2002/02/12
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これは多分高校の時に初めて聴いたと思うんだけど。
ウチの中での永遠のテクノベスト1。
良い意味で死にたくなる曲。
自分の葬式の時にかけてもらいたいな(ねこぢるみたいなことを……)。
- UNDERGROUND RESISTANCE "High-Tech Jazz"
- アーティスト: ギャラクシー・トゥ・ギャラクシー
- 出版社/メーカー: シスコ・インターナショナル
- 発売日: 2005/02/11
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これも多分高校の時に初めて聴いたと思うんだけど。
今はもう廃盤になって売ってないと思うんだけど、『Cosmic Soul』っていうデトロイトテクノ系のコンピレーションアルバムがあって、その中の1曲目がこの『High-Tech Jazz』。
これを聴いてからテクノを聴き続けようと心に決めた。
- Rei Harakami "Joy"
- アーティスト: Rei Harakami
- 出版社/メーカー: ミュージックマイン
- 発売日: 2005/05/25
- メディア: CD
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もう、Aphex Twinの『Xtal』以来の傑作だと思うな。うちの中では。
買った当時(5月24日から)はこれ(及び『lust』全曲)しか聴いてなかった。
会社帰りにiPod shuffleでこれを聴きながら歩いてると泣きたくなってどうしようかと思った。
- 空気公団 "灰色の雲が近づいている"
- アーティスト: 空気公団
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2002/06/19
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ようやく4曲目でテクノじゃないのが出てきました。
空気公団の曲は全部好きなんだけど、特によく聴くのはこの曲かな。夕暮れ時にとても良く合う曲。
これも会社帰りにiPod shuffleで聴きながら歩いてると泣きたくなってどうしようかと思った。
- 小沢健二featuringスチャダラパー "今夜はブギー・バック"
- アーティスト: 小沢健二featuringスチャダラパー,小沢健二,スチャダラパー,光嶋誠
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1994/03/09
- メディア: CD
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最後はうちのカラオケの十八番ってことで。
なんだかんだ言って名曲だよ、これは。
歌っててもとても気持ちいい曲。
【5】Five people to whom I'm passing the baton
(バトンを渡す 5 名)
今生きてたらどんな音楽聴いてんのかなってことで。
(要するにバトンは誰にも渡さないってことで)
うあー、疲れた……
3時間ぐらいモニターの前に座ってたよ……